ノパ听) 真っ赤なままで生きるようです
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5:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:00:27.21 ID:28NWgp390


「素直さんさ、話しかけるのやめてくれる? 正直迷惑なんだよね」

ノパ听) え?
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:01:13.25 ID:28NWgp390

 
「素直、お前どうして髪を黒く染めないんだ。他の子はみんな黒いだろう」

ノパ听) 先生、これは地毛なんです
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:01:59.53 ID:28NWgp390


「やーい、赤毛のヒート!」

「お前、鼻毛なんかも赤いんだろ。ずっと鼻血が出てんのかー!」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:02:27.24 ID:28NWgp390


 苛められたり、からかわれたり、理不尽な目にあったり。そんなことがあると、必ずドクオは自殺するよう私を煽った。自称死神との会話は気晴らしになり、結果的に私を愉快な気持ちにした。

(;'A`) あれー、なんで絶望しないの? 早く死んでもらわないと次の担当に行けないんだけど……
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:03:02.68 ID:28NWgp390


 そして現在。六年生になった今でも、私は自殺などしていない。それどころか、赤毛を理由にする苛めにも耐性ができていた。

ノパ听) クラス替えがあるたびにこれだもんなー、もー!
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:03:41.18 ID:28NWgp390


 実のところ、私はドクオが憑りつくまでは自殺を考えていた。今となっては大げさだったと思う。しかし真っ赤な髪の毛は、それを考えるほどに私の人生を犯していた。

 両親とも違う。同級生とも違う。独りぼっちになる理由。例え黒く染めても、一生変わることのない事実。それを好きになったのは、ドクオの言葉が切っ掛けだった。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:04:23.80 ID:28NWgp390


 ドクオと出会った帰り道、夕日が落ちる寸前で、辺りは赤と黒が混じり合っていた。

('A`) 自殺ってのはいいぞ。その疎ましい赤毛ともおさらばできる!
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:05:28.00 ID:28NWgp390


ノハ 凵@) 赤毛でも好かれる?

 そんなことがあるのかな。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:07:15.18 ID:28NWgp390


 いつのころからか、私は苛められることと赤毛を混ぜこぜに考えていた。けど、そうじゃない。それとこれとは別なのだ。ただ他の人が、赤い髪は嫌なものだと決めているだけ。

川 ゚ -゚) ヒート。もし自分の髪の毛の色が気になるなら、その、黒色にしてもいいんだぞ?
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 05:08:46.60 ID:28NWgp390


 この先、嫌な人や納得できないルールに泣くこともあるかもしれない。

('A`) いいかヒート、中学生になったら面倒くさい奴も増えるだろう。そして絶望するかもしれない。今の内に死んでおけ……くくく
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage]
2017/12/06(水) 05:09:33.35 ID:28NWgp390
読んでくれてありがとう

依頼出してきます


以下略 AAS



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