ムーディ勝山に受け流されたものたちが暮らしている街
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34:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 22:52:07.08 ID:8FNSZ91h0
「あなたはこの街に来てから、どれくらい経つのですか?」

「さあね、よく覚えていない。
 それにあまり考えたいこと重要ではないしね」

「それはどういう意味です?」

「ここは穏やかな街だ。
 今日も昨日と変わらぬ日を過ごす。
 そして明日も、今日と変わらぬ日となるだろう。
 そんな、変化のない日々が続いていくことが、
 僕らのような"受け流されたもの"にとっての幸せなのだろうに。
 だからこの街において時間とは、意識されるものであってはならない。
 それは忘却されるべきものなのだ。
 と、僕は思うのだけどね」

 そうなんですかね、と私は言う。 
 正直なところ、私は彼のいうことがよくわからない。

 "変がのない"ということは、
 それは腐敗していくと同じ意味なのではないのだろうか?

 流れのない水が淀むように。
 無人の家が朽ちていくように。


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