27:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 22:48:17.30 ID:bhXlMEua0
昼休みの鐘が鳴った。教科書とノートを閉じ、肩掛けバッグに突っ込む。教室を出ると、アフマドに呼び止められた。
彼は口にパイプをくわえていた。学校にいる少しの間ですら、サソリ麻薬を我慢できないのか。チンポは無視して通り過ぎようとした。
ターバンの男と比べれば、アフマドのごとき鼠輩など相手をするのも煩わしい。昼休みくらい一人で食事をさせてほしいものだ。
眉をひそめてみたが、アフマドはヘラヘラ莫迦のように笑って張り付いてくる。埒が明かない。
28:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 23:13:17.63 ID:bhXlMEua0
腹が減ったので、チンポは家から持ってきた干し肉を口に入れた。この頃、無性に腹が減る。身体が肉を欲している。そう、これも妊娠したからだ。
腹の中に宿った子供が、大きくなろうと肉を求めているのだ。都合のいい解釈だろうか。一応、病院で検査をしてもらった方がいいやもしれぬ。
妊娠の検査はいくらになるだろう。金銭関連を取り扱うのは長女だ。長女に子供ができたと報告したら、腹を蹴り飛ばされるだろう。
長女に黙って妊娠の検査を受けるためには、金を盗むしかない。チンポは帰宅後に姉の通帳を奪うことを決めた。
29:名無しNIPPER[saga]
2017/12/07(木) 15:31:59.21 ID:xnz3NrzxO
放課後、チンポは落日に染まる道を一人で歩いていた。辺りが薄暗くなってゆく。まるでチンポの人生のようだ。否、チンポは生まれた時から暗闇の中にいた。もがき、苦しみ、メシアの到来を識閾下で待ち望んでいた。
ラーワルピンディーからギルギットへの陸路バスに乗った。干し肉を口にした途端、どっと睡魔が押し寄せてきた。目を閉じる。さざ波の音。海だろうか。チンポは海を見たことがない。何かとてつもなく広い水たまり、ということだけは知っている。魚になって海を泳ぐ夢だった。夢を夢と認識する内は夢にあらず。古代の賢人が述べた言葉である。
隣に人の気配を感じて目を覚ますと、いつかのターバンの男が、優しい微笑みを浮かべていた。服は着ていない。一物は以前よりもそそり勃ち、例えるならばK2(カラコルム山脈にある山。標高は8611m)
30:名無しNIPPER[sage]
2017/12/13(水) 04:40:16.81 ID:6ALq6VL+o
おつ
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