23:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 09:39:09.26 ID:P4K49h0cO
ラーワルピンディーの雑多な街並みを眺めながら歩いていると、いきなり誰かに背中を叩かれた。自分と同じ14歳の少年が隣に並ぶ。彼の名はアフマド(アラビア語で賞賛されるの意。残念ながらアフマド本人は称えられることなく、いじめられている)。チンポの同級生だ。
寒村から来た貧乏人のチンポと、夢見がちで足元がふらついているアフマドは、いつも一括りにまとめられていた。アフマドの親はサソリ麻薬をやっており、子であるアフマドも市場でサソリを仕入れては乾燥させて砕き、パイプに詰めて優雅にふかしていた。そのためか、アフマドはサソリ男と呼ばれている。
サソリ男と陰気な貧乏女は、焼き飯店の前で立ち止まった。ここの焼き飯は美味だ。食べたことはないが、匂いで分かる。匂いだけなら、無料で嗅げる。たまに近くを通ったトラックの排気ガスが混ざるのだが、それでも焼き飯の匂いは二人にとって魅力的だった。
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