青空坂上 〜卒業するまで、しゃっぽーしようね!〜
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18:中村千歳 ◆hsUAEn/JO/Q.[saga]
2017/12/04(月) 22:49:33.86 ID:LYe2U+Pd0
 八幡高校に着いたのは9時20分。1限の授業はとっくに始まっている。
「今月4回目ですよ。大丈夫ですか?」
 前の席のキリカが声を掛けてくる。
 そういや、最初に知り合ったときもこんな感じだったな。
「そんなことを言っている場合ではありません。授業を受ける準備をしてください」
 はいはい。分かってますよ。

 1限の授業が終わった休み時間。
「ところで、20分も何を考えていたのですか?」
 キリカから当然の突っ込みが出た。
 えっと、キリカはさくらんのこと覚えてるか?
「さくらんさん……青木さんのことでしょうか」
 そうだ。本名は青木さくら。覚えてたのか。
「あなたが頻繁に口にするので覚えてしまいました」
 そんなに頻繁に口にしてたか?
「それで、青木さんがどうかしたのですか?」
 どうかしたってわけじゃないんだけど、今頃どうしてるかなって。
「青木さんに未練でもあるのですか?」
 未練ってわけでもないけど、なんか寂しいじゃん。
「そうですか……いい加減に諦めたらどうですか?」
 諦められたらとっくに諦めてるよ!

 ……と大声で叫んだところで、2限開始のチャイムが鳴った。


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