青空坂上 〜卒業するまで、しゃっぽーしようね!〜
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14:中村千歳 ◆hsUAEn/JO/Q.[saga]
2017/12/04(月) 22:47:29.58 ID:LYe2U+Pd0
15時10分、授業終了。
「サッキー、一緒に帰ろ」
4列目から遥が左端まで走ってきて、青木さんに声をかける。
「え……一緒に……?」
「うん!一緒に帰ろ」
「あ……その……ごめんなさい……」
遥、玉砕。
八幡高校の件、まだ尾を引いているらしい。
「ごめんね……また明日……」
そのまま青木さんは帰ってしまった。
「サッキー……何かあったのかな……?」
いや、どう考えても、八幡高校の件だと思うぞ。
冷静に考えてみろ。高校の入学式で、出身の「高校」を言うような人が、普通の経歴を持っているわけがない。何かしら特殊な事情を抱えているはずだ。
たとえば、去年まで別の高校に通っていて、退学して三高に来たとか。
「そだね、今度聞いてみる」
だから聞くな。特殊な事情があるんだから、そっとしておくのがベストだろう。
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