26: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2017/12/18(月) 20:49:44.78 ID:x6tdeWhGO
先代勇者「魔女、対魔族戦が終わってからバルフの町で魔法学校の教授になったんだってな? 順調か? 君の適当な性格だと、何だか心配だ」
再び先代勇者が話題を変えた。
魔女「そこら辺は流しでこなしてるよ。キミの言う通り、適当にね〜」
先代勇者「ハッハ、いかにも魔女らしい」
苦笑する先代勇者。彼が笑うと、ぽっこり膨らんだ腹がブルブル揺れる。
魔女「魔法学校繋がりで思い出したんだけど、これ読んでみてよ。ボクの教え子が執筆した官能小説」
先代勇者「官能小説? ……少年、君が書いたのかね? 見かけによらずだなぁ……」
勇者「違います。書いたのは俺の妹です。恥ずかしながら、俺は字が読めなくて。妹の小説も、ちょっとしか内容が分からないんです」
先代勇者「ふむ、面白そうだ。官能という点が気になるが。もう誰かに見せたのかね?」
魔女「大富豪にちょろっと読んでもらった。官能表現が余計だとかいちゃもんつけてたよ」
先代勇者「はは。脳内書庫が雅文学だらけのあの男に、良さが分かるわけないだろう」
魔女がソファから立ち上がった。
魔女「じゃあ、ボク達はこれで。感想は次に時でいいから」
先代勇者「泊まって行かないのか?」
魔女「泊まりたいのは山々だけど、ボクらも他にやることがある。忙しいのはキミだけじゃないからね〜」
先代勇者「そうか、それは残念だ」
魔女「薬師を置いて行くから、よろしく頼んだよ。じゃあね〜」
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