4:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:25:08.49 ID:55MKcZVu0
「そういえば、よっ……と」
ふと、何かを思い出す
5:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:26:08.52 ID:55MKcZVu0
ページをめくっていくと少し、懐かしいような気分がしてきた
ざっと辺りを見渡す
6:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:26:40.22 ID:55MKcZVu0
あの頃の私が空回りしてたのを…いち早く気付いたのは希だった
いや、もう最初から気付いてたのかもしれない
7:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:27:35.88 ID:55MKcZVu0
空回りを繰り返し二転三転…結果として私はμ'sに入り、居場所を見つけた
8:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:28:03.44 ID:55MKcZVu0
曰く、夢半ばで諦めた少女が居た
一人で歌いづける少女がいた
9:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:30:08.38 ID:55MKcZVu0
そんな考えを頭の中で浮かばせながら、天井を見上げる
単純作業を繰り返すと、思考が明後日の方向に行きやすい
10:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:31:25.08 ID:55MKcZVu0
「や、えりちちゃんと仕事してる?」
「希…」
11:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:32:46.25 ID:55MKcZVu0
「あっ……」
絵里がページをめくった拍子に数枚、書類を落としてしまう
12:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:37:13.97 ID:55MKcZVu0
「何?」
「えりち、目を瞑って」
13:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:37:50.57 ID:55MKcZVu0
これって…その……いわゆる……アレ…?
え…?このタイミングで?
14:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:39:49.99 ID:55MKcZVu0
「……元でしょ」
「あはは……そうやね…いやーしかし最後にワシワシできてよかったわ…えりち中々隙を見せないから…」
15:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:40:23.18 ID:55MKcZVu0
「じゃあ、ウチ穂乃果ちゃん達手伝って来るわ、そろそろ文化部の方へ行って大変な頃だろうし」
「…そう、分かったわ」
16:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:42:21.87 ID:55MKcZVu0
「えりち」
不意にこちらを振り向き呼びかける声にハッと顔を上げる
17:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:43:52.89 ID:55MKcZVu0
少しの間の後……意味を理解して無性に恥ずかしくなる
鏡があったなら、きっと真っ赤に染まった自分の顔が見られただろう
18:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:44:27.97 ID:55MKcZVu0
残された私と、一本のリップクリーム
鈍く光るその姿をじっと見つめる
19:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:45:36.70 ID:55MKcZVu0
「………ッはぁ…!」
すんでのところでため息を吐き、リップクリームの蓋を閉め…容器を机に立てる
20:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:46:22.12 ID:55MKcZVu0
軋む椅子に腰を下ろし、纏め終えた書類を傍に追いやる
指に髪を絡め、ふっと息を吹きかける
21:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:48:18.78 ID:55MKcZVu0
妙案は出てこないので、視線を書類へと戻す
後に考えるとしよう……今は目の前の荷物、妹分の仕事を減らさなければならない
22:名無しNIPPER
2017/11/30(木) 02:48:50.65 ID:55MKcZVu0
おわり
23:名無しNIPPER[sage]
2017/11/30(木) 03:04:24.55 ID:qf7cUpIto
はぁ・・・のぞえり尊いよ
最高でした乙!
24:名無しNIPPER[sage]
2017/11/30(木) 07:34:16.18 ID:crqJ61dwO
おつおつ
キス待ち絵里ちゃん可愛すぎかな
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