5: ◆a8EVJ6DE8I
2017/11/30(木) 01:37:39.49 ID:eSsVo0HxO
春香「本当に元気な時の千早ちゃんだったら『大丈夫?』って聞かれた時に、まず『心配してくれて、ありがとう』って返してくれるし、頑張ってたって褒められた後も皮肉に取られかねないようなことは返さないよ。それくらい千早ちゃんは他人の気持ちに敏感で優しいもん。」
千早「……。」
春香「ダンスレッスンもやる気満々!っていうよりは、頑張って気を張っていたんじゃないかな?」
春香「違っていたらごめんね。でも、私すごく心配になっちゃったの。」
千早「…ううん、違わないわ。本当になんでもお見通しなのね、名探偵は。」
春香「そうだよ、名探偵春香ちゃんにはお見通しなんだよ!」
春香「だから、ゆっくりでもいいから何があったか教えてほしいんだ。」
千早「いえ、本当に大したことではないのよ。昨晩ね、夢を見たの。」
春香「夢?」
千早「ええ。昔から何度も見た夢。幼い頃の私と優が遊んでいるの。」
春香「っ!」
千早「本当にそれだけの夢なのよ。悲しいこともないし、嫌なこともなかったわ。夢の中の優は笑顔で、私も笑顔で二人で楽しそうに歌を歌っていたわ。それだけ、それだけの夢だった。」
千早「…なのに、起きた時には涙が止まらなかった。苦しいわけでも、悲しいわけでもないのに、胸が切なくて。」
千早「でも、今朝は仕事に行かなくちゃいけなかった。耐えられないわけではなかったし。何より765プロの皆にあんなにお世話になっておいて、またこんなことで迷惑をかけられないって思ったわ。」
春香「千早ちゃん…」
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