三船美優「写真の向こうの想い」
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6: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:02:32.41 ID:crkVqtSl0
瞳子「私が思うに、初恋ってきっとロジックじゃないのよ。もっと淡く刹那く、甘酸っぱい青春の幻想。例えば下駄箱への差出人の無いラヴレターとか、約束もなくひたすらに待ち続ける帰り道とか」

留美「どうしてこういう話になると瞳子さんはすぐに失恋の方向へ持っていくのかしら?」

瞳子「初恋は実らないものよ、そうして人は自分を知るんだから。留美さんも経験有るでしょう?」

留美「私は、生まれてこのかた仕事が恋人だから……」

瞳子「転職した貴女が言うと、初恋は実らないという説の後押しにならないかしら?」

留美「それはそれ、これはこれよ!」

美優「私は……」

留美瞳子「……?」

美優「……初恋って、もっと単純なものだと私は思います」
  「その人ともっと一緒に居たいとか、その人の事をもっと知りたいとか、その人にもっと自分を見て欲しいとか」
  「その人にだけ、その人へだからこそ抱く自分でも気付かないくらい些細な感情の変化」

  「後になってからそれに気付いてはじめて、恋と――――初恋と言うんだと思います」


瞳子「なるほど、素敵な考えね」

留美「そんな美優さんの初恋、是非とも聞かせてくれないかしら?」

美優「え、ええっと、これは逃れられない雰囲気ですね……」

留美「聞かせてくれるまで帰らないわよ」

瞳子「おなじく♪」

美優「…………分かりました。 ……あれは、確か中学生の頃だったと思います――――。


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