25:名無しNIPPER[sage saga]
2017/11/28(火) 18:10:51.06 ID:TWqzOMXa0
粧裕の部屋
粧裕(あの日からあたしは凶悪犯をこのノートで殺し続けている)
粧裕(もう1週間。最初にあったノートに書き込むことで人の命を奪うという恐怖感や罪悪感はもうない)
粧裕(我ながら信じられない。いや、もしかしたらあたしは元々こういう人間だったのかもしれない)
リューク「粧裕ー、リンゴくれー」
粧裕(あれから死神には様々なことを聞いた)
粧裕(ノートのルール。死神について。人間界と死神界のこと)
粧裕(ノートの所有権を放棄することによって記憶を失うことが出来ると聞いたときは心が揺らいだ)
粧裕(だけどすぐにその誘惑を断ち切った)
粧裕(所有権を放棄したらこの死神は別の人間にこのノートを渡す。そしてこの死神は次の人間がノートを使った後にいけしゃあしゃあと現れるのだろう)
粧裕(あたしが放棄することによって別の人がこんな苦しみを味わう。もしそれがお兄ちゃんだったら? お父さんだったら? お母さんだったら?……ありえない)
粧裕(もう使ってしまったあたしが持ち続けないといけない。そして使い続けないといけない)
粧裕(何度か話をしてわかってしまった。この死神は人間がノートを使って死神には考え付かないような事を見たがっている。それが自分の意にそぐわないこと……退屈なことだと判断した場合、この死神は所有者も簡単に殺すのだろう)
粧裕(普通にノートを使うだけではいけない。それが分った時、あたしは自分が最初に思いついたことに対して、運がよかったと心底思った)
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