3:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 02:54:07.67 ID:DTs0QAHJ0
首を傾げる俺に業を煮やしたのか,戸塚が俺の人差し指をつまみあげて,顔の前まで持ち上げた.
指の向く方には,自分の腐った目がある.
戸塚「はーちーまーんーっ!」
八幡「可愛いすぎるだろ」
思わず,口走ってしまった.
だが,男だ.いかに外見が可憐な水仙の花であっても,内面が大和撫子のように母性にあふれていようとも,男だ.
改めて戸塚の胸部へ視線を落として,気づく.
そこには,俺の知らない突起物があった.
それは半お椀型で,ちょうど掌にすっぽり収まるくらいの物体だ.
つまり,おっぱいだ.しかもでかすぎず,小さすぎない,形の良い乳房.
俺の視線に気づいた戸塚が.両手を交差させて身を守りながら,後ずさる.
戸塚「あの…八幡?」
八幡「わるい.最近,急激に視力が落ちたみたいだ」ゴシゴシ
おかしい,そう何かかがおかしい.
八幡「戸塚,俺の記憶が正しければ,性別は男だったはずだが」
戸塚「むう,いくら僕でもおこるよ.」
拗ねて口を尖らせる戸塚がいじらしくて,抱きしめてやりたくなる.
これは病気か,病気だな.病気に違いない.
戸塚「せっかく告白したのにからかうなんて,いじわるだよ」
八幡「そうだった…」
完全に頭から抜けていた.
戸塚「それで…その,僕と付き合ってくれますか?」
緊張と不安の混ざったかすれ声は,俺から言葉を奪い,心すら奪った.
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