314: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 21:53:01.22 ID:9GE5vrzP0
黒ジャンヌ「……ぐ……はあ、はあ……」
黒ジャンヌ「……ふ……あははははははっ、灰も残らないでしょう! あれだけの火力で、生き残るヤツなんて……」
315: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 21:57:19.47 ID:9GE5vrzP0
マシュ「……敵宝具、受け切りました」シュウゥゥゥゥゥ……
黒ジャンヌ「そん、な。馬鹿な。有り得ない。嘘だ。だって、あれほど全力で撃って……」シュウシュウシュウ
黒ジャンヌ(肉体が崩れ始めるほどの魔力を込めたのに、受け切られただと……!?)シュウシュウシュウ
316: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 22:00:20.35 ID:9GE5vrzP0
黒ジル「ですが、このジル・ド・レェが参ったからにはもう安心ですぞ。
さあ、安心してお眠りなさい」
黒ジャンヌ「でも――私は、まだ、まだ、フランスを滅ぼせては……」
317: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 22:02:05.28 ID:9GE5vrzP0
黒ジャンヌ「……」
黒ジャンヌ「そう、そうよね」
黒ジャンヌ「ジル……貴方が戦ってくれるなら、安心して……」シュゥゥゥゥゥゥゥ……
318: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 22:06:52.46 ID:9GE5vrzP0
ジャンヌ「……やはり、そうだったのですね」
黒ジル「勘の鋭い御方だ」
バットマン「……」
319: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 22:20:52.89 ID:9GE5vrzP0
ジャンヌ「貴方は……ジャンヌ・ダルク(わたし)を作ったのですね。聖杯の力で」
バットマン(ジル・ド・レェ。軍人。初めはジャンヌ・ダルクの監視を命じられていたが、いつしか彼女に感化され、協力してオルレアンを守護……)
320: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 22:24:18.22 ID:9GE5vrzP0
黒ジル「……お優しい。あまりにお優しいその言葉。
しかし、ジャンヌ」
黒ジル「その優しさゆえに、貴女はひとつ忘れておりますぞ。たとえ、貴女が祖国を憎まずとも――
321: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 22:28:35.82 ID:9GE5vrzP0
ジャンヌ「…………………そう、ですね。確かにその通りだ。
貴方が恨むのは道理で、聖杯で力を得た貴方が国を滅ぼそうとするのも、悲しいくらいに道理だ」
ジャンヌ「そして私は、それを止める。聖杯戦争における裁定者、ルーラーとして。
322: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 22:48:12.10 ID:9GE5vrzP0
彼の者のクラスはキャスターだ……そう報せる通信を受けながら、バットマンは腹部に光球を食らい、吹き飛んでいた。
マシュが入れ替わりに飛び込み、盾を突き出す。
ジルはまともに受け、吹き飛びながらも何事かを詠唱した。途端、マシュの身体がすくむ。おぞましい何かを覗き込んだ時のように……。
323: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2017/12/02(土) 22:50:06.72 ID:9GE5vrzP0
ジャンヌ・ダルクの旗が振るわれ、甲高い音と共に血しぶきが舞った。
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