239: ◆GmHi5G5d.E[saga]
2017/11/27(月) 19:59:59.48 ID:8d4jimxk0
マリー「その後のわたしの人生を知っているでしょう? わたしはあれで良かったの。断って良かったの」
マリー「だから貴方は音楽家として多くの人に愛される事になった。
だからわたしは愚かな王妃として命を終えた」
マリー「しょうがないの。しょうがないじゃない。だってわたし、いつだって恋に夢中なんだもの」
マリー「……わたし、きっと、フランスという国に恋をしていたのね。人々を愛さず、国そのものしか愛さなかった。
……そんな風に思い上がった女だから、最期はあんなふうに、国民たちの手で終わったのよ」
ジャンヌ「マリー、それは……」
アマデウス「……なんだそれ。馬鹿じゃないのか、君」
マリー「馬鹿なの、わたし?」
アマデウス「ああ。とんでもない勘違いだ。フランスという国に恋をしていた、だあ?」
アマデウス「それは違う。フランスという国が、君に恋をしていたんだ」
マリー「…………うん。ありがとう、モーツァルト」
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