61:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 20:18:13.68 ID:AHCstnE90
「無事か、ウルズ2」
『お陰さまで。敵からの銃撃は止んだわ。ま、最後の方はナイフ女が倒されたショックからか、勢いもなかったしね』
「……そちらに居たのは、爆弾魔とジョナサンだったな」
メリッサの言葉に、宗介の頭に僅かな疑念がよぎる――あの少年兵が、そんな軟なタマだとは思えない。
そしてその予感は、全くもって正しいものだった。
≪接近警報――≫
アルの警告が響く。だが宗介が反応するよりも早く、その頭上――コックピットの天板に、何か重いものがぶつかったような音が響く。
同時、ハッチが強制解放され、零下の外気が吹き込んできた。同時に、鋭い声も。
「動くな!」
声の主は、既にピンを引き抜いた手榴弾を構える少年兵。身を乗り出すようにして、上半身は半ば操縦席に入り込んでいる。
「ジョナサン・マル……」
「……ソウスキー・セガール?」
二人の少年兵の視線が、交差した。
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