26:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:03:42.00 ID:dPfg/dp20
「アンタのいない人生なんて、考えることも出来ないわ。
最初から、最後まで。最期のその先も、私は……」
27:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:05:03.11 ID:dPfg/dp20
「ずっと……私は――
――貴方と一緒にいられて、幸せでした」
28:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:05:51.07 ID:dPfg/dp20
なのに――どうして君は、ここからいなくなるのか。
これから先、君がいなくなった後で、僕はどうすれば良いんだ?
それを教えてくれ。最後だなんて言わないで、教えてくれ。
29:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:06:28.11 ID:dPfg/dp20
「……まったく、誤魔化す時はいつもそれね。
成長してないんだから……」
「ああ……愛している……君を、君だけを」
30:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:07:34.55 ID:dPfg/dp20
「聞き飽きたって、言ってるでしょう?
そんなこと、言わなくてもいいことばかり、口にするんだから」
「ああ……愛している」
31:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:08:42.00 ID:dPfg/dp20
「ふぅ……少しは変わるかと思ったけれど、最後までそれじゃあね。
言っておきますけど、本当に私は思い残すことはないから」
「愛している」
32:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:10:11.43 ID:dPfg/dp20
「……少しだけ、空の上から見ているわ。
いい?
見ているから、貴方のことを……これからも……私は……」
33:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:11:28.86 ID:dPfg/dp20
「愛している」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:13:24.24 ID:dPfg/dp20
スッと目を閉じて、力を込めていたその手が緩む。
「力」の抜けていく手の温もりを惜しみながら……ゆっくりと窓の外に目を向ける。
太陽の射し込む窓から、暖かい光が僕らを照らしている。
35:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:14:28.97 ID:dPfg/dp20
『見ているから』
明日か、明後日か、もしかしたら今、僕の命が尽きるまで。
36:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:15:02.68 ID:dPfg/dp20
『――生きている限り、想い出の中で一緒にいるから』
生きるよ――僕のヒロインだった君の、想い出と共に。
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