34:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 20:13:24.24 ID:dPfg/dp20
スッと目を閉じて、力を込めていたその手が緩む。
「力」の抜けていく手の温もりを惜しみながら……ゆっくりと窓の外に目を向ける。
太陽の射し込む窓から、暖かい光が僕らを照らしている。
眩しさに目を閉じて、少しだけ目元を手で覆い隠す。
静かで、音の無い部屋が続いていく。
二人が生きてきたこの場所も、これで終わりだ。
これからは、一人になるのだ。
彼女のいないこの場所で、僕は生きていく。
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