269: ◆Bc4KZX4MNU[saga]
2020/10/08(木) 04:15:52.89 ID:iYX4OPw+0
―――【それから少しして】
咲が連絡し、検査と診断をした後にまた病室に戻される京太郎
その時にはすでに両親や久や和、優希にまこも揃っていた
全員に言葉をかけられつつ、京太郎は謝罪をしつつ、少しばかりの時間を過ごす
それぞれ出ていき、今病室に残るのは京太郎と咲の二人
「にしても、心配かけたなぁ」
「本当だよ、バカ京ちゃん」
「お前それやめれ」
「バカはバカだから、他人助けて自分がってバカ、ほんと京ちゃん」
猛烈に罵る幼馴染はおそらく、先ほど泣き顔を見られた照れ隠し
そんな親友の言葉に、心配かけたなと思いつつ軽口で返す
いつも通りのそんな光景の中、病室の扉がノックされた
「あれ、どうぞー」
「あっ! しまった!」
咲が駆けていき扉を開く、咲と入れ違いで一人の女性が入ってくる
薄紫の髪、豊満なボディ、そんな女性と視線を交わす京太郎
フッと笑みを浮かべた女性に、京太郎が目を見開く
「―――あ」
「……ハロー」
直後、京太郎は―――小首をかしげた
「戒能、良子さん?」
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