棟方愛海「あたしの罪としがない苦しみ」
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3: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/11/19(日) 01:55:13.04 ID:QUXWsklw0
「起きてくだしゃい、愛海ちゃん」

聞き慣れた声で目が覚める。

あたしは事務所の休憩室にあるソファーで眠っていた。

レッスンが終わった後に同じく今日レッスンのくるみちゃんを待っていたんだった。

「おはよう、くるみちゃん」

「おはようございましゅ。ごめんなしゃい待たせちゃって」

「寝てただけだから気にしないで」

そう言って体を起こすとくるみちゃんがあたしのコートを手渡してくれた。

「もう外真っ暗でしゅよ。帰りましょう」

最近はレッスンがあった日は毎日くるみちゃんと帰っている。

帰る準備をして外へ。

秋ももうすぐ終わる時期、夜は冷える。

「うなされてたけど夢を見てたんでしゅか?」

道中、くるみちゃんが聞いてきた。

あんな夢を見たせいか、やっぱりうなされてたらしい。


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