棟方愛海「あたしの罪としがない苦しみ」
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11: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/11/19(日) 02:03:14.51 ID:QUXWsklw0
ふと窓の外を見たら、もう暗くなっていた。

最近は夜になるのが早い。

「起こしてあげなくちゃ、ね」

視線の先には愛海ちゃんの唇。

ゆっくりと、愛海ちゃんに近づいていき。

あと少しで唇と唇が触れる距離になったところで。

「なんてね」

自分に言い聞かせて顔を離す。

わかってる。

愛海ちゃんはこんなことを望んでいない。

貴女の好きも優しさも、全部友達に向けたものだって知っているから。

嬉しくなって勘違いしたりなんてしない。



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