1: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/11/19(日) 01:52:38.26 ID:QUXWsklw0
「貴女のせいよ」
夕日が射す教室で、彼女は言った。
「貴女のせいよ、棟方さん」
先ほどまで愛を囁いていた唇が、微笑に歪みながらあたしを責め立てる。
「私、女の子を好きになっちゃったわ。ほんの少し前まで、恋に恋してたっていうのにね」
「貴女に出会わなければ、普通に男の人に恋をしていたというのに」
「今では毎日貴女のことばかり考えているわ」
彼女は笑みを絶やさない。
もうすぐ欲しいものが手に入る、そう確信した顔だ。
「女の子が女の子を好きになるなんて気持ち悪い、なんて言わないわよね?私がこんなふうになったのは貴女のせいなんだから」
「嫌とは言わせないわよ」
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