( ´Д`)離れ小島の提督さんのようです
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9: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/18(土) 06:28:43.07 ID:pc666ZQu0
極度の疲労を滲ませつつも健気に微笑む妙高さんが眩しすぎて目を細めそうになる。何この聖人、軍艦の代わりにイエス=キリストの魂でも宿したの?

「妙高は真面目すぎやな」

湧き出る感涙を堪えるのに必死な僕の横で、龍驤さんは困ったもんだとでも言いたげに肩を竦める。

「ウチら艦娘の本業は深海棲艦の撃破。勿論それに繋がる事柄も取り扱ってる以上机仕事を疎かにするのはあかんけど、そっちで根詰めて肝心なときにダウンしてたら本末転倒やで。体調管理も艦娘の大事な………二人ともなんやねんその視線は」

(´Д`)「え、うん」

「まぁ、その」

声高に演説をぶち上げていた龍驤さんが、僕と妙高さんの湿度高めな視線にようやく気づいて小首を傾げる。

(´Д`)「龍驤さんさり気なく僕の分の書類仕事まで持ってっていつの間にか片付けてたりしますよね?多分鎮守府内で一番書類仕事に熱心なの龍驤さんですよ」

「休養日に当てられている日でも此方まで出てきて仕事してること結構ありますよね?しかも提督や私やイクさんが何度か注意しているにも関わらず」

「………ウチはここの秘書艦やって長いから慣れとんねん。あんなん気分転換の一環で別に疲れへんし、寧ろ休養の一つやし」

「まぁそうかも知れませんね。提督のお力になれることは龍驤さんにとって何よりの原動力になりますものね」

(´Д`)「そういう台詞は目の下の隈を何とかしてからにしてください。本当なら今すぐ妙高さんと一緒に休養とらせたいぐら」

(;´Д (■==「イブラヒモビッチ!?」

「はよ出てけボケぇええええええええ!!!!!」

「はいはい♪では、休養に入ります♪」

怒りで赤鬼みたいになった龍驤さんが暴れ狂い、妙高さんは騒ぎに対する好奇と詮索の視線が集中する中軽やかな足取りで退室していく。

僕はといえば、朝の軽食と糖分補給用に置かれていた伊良湖さん特製バナナパウンドケーキを顔面に投げつけられて床で悶えるハメになった。


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