( ´Д`)離れ小島の提督さんのようです
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48: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/20(月) 00:20:35.18 ID:uLSpg/zU0
しばらく、会議室に沈黙が降りた。龍驤さんや榛名さん達だけでなく、石田一尉と小栗三佐も僕の質問の意図を今ひとつ掴みかねているようだ。

「……………」

ただ1人、問いかけられた県一尉だけが明確に理解している。彼はたっぷり20秒ほど俯いて思考の海に沈んだ後、ゆっくりと顔を上げ僕に視線を向けた。

「備蓄物資や艦隊の“余力”の程度、何より“民間人が居ないこと”を大前提とした上でですが………粘るだけなら、2週間でも3週間でも粘り抜けます」

(´Д`)「まぁでも、それは当然“今のまま”じゃ無理でしょ?」

「裸のままでは無理ですな、せいぜい3日4日に縮まります」

(´Д`)「ならば、お願いします」

「解りました。早速隊員を集め本土からも設置式火砲の増強を申請します」

「待ち待ち待ち待ち」

ぽんぽんと会話を続ける僕と県一尉の間に、龍驤さんが割って入る。彼女は僕と県一尉を交互に見比べながら、目を白黒させていた。

「なんやなんや、キミらテレパシー持ちか?頼むからウチら置いてけぼりで話進めるのやめてーな」

(;´Д`)「あぁ……」

我に返ってみれば、龍驤さん以外の5人も一様に呆然とした様子で僕たちに視線を送っている。川内さんなんかは完璧にリンゴを見せられても「ばなな」と答える系の人の顔つきと化した。

(;´Д`)「ゴメン、ちょっと説明が不足しすぎだね」

「申し訳ありません。提督閣下の案があまりに斬新で我を忘れてしまいました」

順を追って説明した方がいいと思い、僕は席を立ってホワイトボードへと向かう。榛名さんからマーカーを受け取ると、キャップを外して付近の海域を簡易に現す地図を書く。

「…………提督さん、下手っぴすぎない?」

(;´Д`)「高校時代美術の成績1だった人間としてはこれでも精一杯なの!!」

下手だって自覚はあるよ、でもいいじゃん本業は提督なんだから。


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