44: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/19(日) 23:35:07.77 ID:TIWNuS4m0
………はぁ。無い物ねだりして駄々をこねても仕方ない。“まずはできることを”だ。
(´Д`)「もう一つ一応聞くけど、“不要になった旧学園艦の停泊・拠点化”も当然却下されたんだよね?」
「はい。燃料流出や学園艦の大破による海洋汚染の可能性を考えると、例え自主座礁ではなく停泊でも許可できないと」
(´Д`)「……まぁ、こっちは仮に八丈支庁から許可が降りても野党左派とかマスコミが黙ってなかったろうしね、うん」
例えばこの青ヶ島鎮守府の施設は、直接島に建設されたわけではない。島嶼南島の浅瀬に、自由学園との統合で住人・生徒が居なくなった旧BC学園を傾斜しないよう自沈・座礁させて即席拠点として転用した。
数万人から十数万人を海上に居住させるために建造される【学園艦】は、兵器として転用した場合極めて高いポテンシャルを発揮する。高い居住性を持つため長期間の兵力輸送にも長け、既存の航空母艦など比べものにならない量の艦載機を運用でき、勿論強襲揚陸艦として大量の装甲戦力も運搬可能。
巨大すぎる上自重を支えるために装甲も分厚く、外部からの攻撃で短時間の内に轟沈させるにはそれこそ長距離弾道ミサイルやMOABが必要になってくる。欠点はエネルギー面で大食らいである点や全長数キロクラスのため隠密性能が低すぎる点だが、前者は殆どの学園艦が自給自足用の施設を備え後者はそもそも前述の通りまともに沈められる兵器が(深海棲艦という化け物を除けば)存在しないため必要性が薄い。
最悪天一号作戦の大和のように、港湾施設にでも特攻座礁させればそれだけで敵の国土に直接橋頭堡をたたき込める。
なので、学園艦を廃艦とする場合国連への事前申請が必須で第三国の立ち会いの下厳正なチェックが入る。学園艦関連の国際条約に関しては常任理事国の拒否権も“対象外”とされ、アメリカ、ロシア、中国の三大暴君ですら未だかつて学園艦の“兵器転用”という暴挙は行っていない。一応治安維持、戦車道の教練用等の理由で戦闘車両や軍人が乗っている官は少なくないが、車両数や人数は厳しい制限が設けられ此方も徹底的に管理されている。
余談だが、日本の文科省が学園艦を次々と統廃合していた時期は国連職員がひっきりなしに呼び出されるはめになり、国際戦車道委員会から直々に怒りに満ちた声明が発表される事態に陥った。
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