11: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/18(土) 06:39:09.04 ID:pc666ZQu0
○九○○。
軽食として食べたパウンドケーキも消化され尽くし、本格的に空腹が感じられるようになってくる。
今日は通常の哨戒任務の通知と俗に“遠征”と呼ばれる資源探査任務の処理、他幾つかの事務的な書類が来た程度でここ2カ月で見れば奇跡といって差し支えないほど仕事の量が少なかった。妙高さんが前日の内に書類を処理しきってくれていたこともあり比較的手が空いた僕と龍驤さんは、一時間後に控える会議に備えて食堂で朝食を取ることにした。
(´Д`)「鮭朝食セットで」
「ウチは木の葉丼味噌汁付き」
「イクはスクランブルエッグにガーリックトーストを所望するのー♪」
(-_-)「……あいよ」
途中で哨戒任務から帰ってきていた伊-19さんとも合流し、食券を出して各々注文を述べる。
モチベーション維持のためということで、青ヶ島をはじめ離島鎮守府は本土から遠く離れた地にありながら食事事情は存外潤沢だ。給食は固定されておらずその日のメニューから選択が可能で、しかも料金は無料と来た。
尚基本的にはおかわりも無料。ただし、大和さんや赤城さん(どちらも我が鎮守府には配備されていないけれど)のような食の太い艦娘はおかわりの回数に制限が設けられていることが多い。とはいえ、それでもてんこ盛りで五、六杯まで許可される程度にはどの鎮守府も食料庫には余裕がある。
(-_-)「………お待ち」
「早いのね」
「流石やな」
(´Д`)「そういや今日の厨房フルメンバーだったね……道理で食堂が朝から盛況だと」
間宮さん、伊良湖さんの2大給量艦娘に鳳翔さん、雷さんの料理上手にして師弟コンビ。更に“海自の三つ星シェフ”こと引田、桜木両上級給養員と我が鎮守府に勤める人々が愛して止まない精鋭給仕部隊がたまたま全員集結している日は、【G-Day】と呼ばれて歓呼を持って迎えられる。
因みにGはGoldenのGだが、その黄金の日が今日だったのを完全に失念していた。
会議への景気づけにもう少し豪華なものを頼めばよかったと、若干の後悔が押し寄せる。
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