64: ◆9adxNUF.8s[saga]
2017/11/19(日) 00:48:02.74 ID:N71AOo7n0
その後、沈黙したゴジラに化学班がバリスタやカタパルト、大砲に中距離弾道ミサイルなどありとあらゆる攻撃をしかけたが、効果はなかった。
ゴジラ自身が超耐久を誇るのもあるが、その前に何やらバリアのようなものを張っており、弾がことごとく跳ね返されてしまうのだ。
再び蒼白い光線が、燃え盛る城下町を薙ぎ払った。
科学者「あのバリア、気になりますね……」
一方、将軍はゴジラを城下町から引き離すため、陽動作戦志願兵を500人ほど集め、100人隊、10人隊と細かく分けていた。
それぞれに隊長がついており、鏑矢を用いて位置を確認し合うのである。
将軍「陽動だからといって、ただ逃げればいいというわけではない。ゴジラを挑発し、おびき寄せねばならん」
500名の決死隊を前に、将軍は語る。
将軍「生き残ることも、死ぬことも考えるな。ただ任務を遂行する、それだけを頭に入れておけ」
将軍「化学班でも手に負えなかったのだ。弓と剣しか扱えぬ我らでは、勝負にすらならないかもしれん。しかし、ここで軍が立ち上がらずして誰が民をゴジラから守る。誰が国家を守る。答えなど、決まっているだろうが」
将軍「皆の者、健闘を祈る」
将軍は馬の背にまたがると、腹を蹴った。辛うじて災厄を免れた東門から、500頭の馬が列をなして駆けてゆく。
将軍「散開せよ!」
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