35: ◆9adxNUF.8s[saga]
2017/11/16(木) 18:25:55.43 ID:fCDf8EZa0
下水道の主人「こちらの、ゴキブリダイスキドラゴンだ。どんな意味で大好きかは、よく分かってるよな。一歩間違えれば死ぬぜ」
下水の中から真っ黒いヘドロのような蛇が這いあがってきた。
ゴキブリの何倍も体が大きい。猫と同じくらいか。
ドラゴンが本気になれば、そこいらの昆虫などひとのみだろう。
ゴキブリは憎まれ口を叩くのも忘れ、震え上がった。
ゴキブリダイスキドラゴン「ボク……ゴキブリ……ダイスキ……」
下水道の主人「定期的に生きたゴキブリを与えろ。こいつの食欲を上手くコントロールすれば、昆虫界じゃ負けナシだ」
ゴキブリ「生きたゴキブリって、どこで手に入れんだよ」
下水道の主人「さぁな。お前だって虫脈がないわけじゃないだろ。友人や親族を騙して、ドラゴンに食わせてやれ」
ゴキブリダイスキドラゴン「ボク……ゴキブリ……ダイスキ……」
ゴキブリ「なぁ、チェンジはできないのか?」
下水道の主人「無理だな。俺だってこいつを持て余していた。お前が引き取ってくれるなら万々歳だ」
ゴキブリ「嫌だ! プラチナウンコだけでいい。頼むからダイスキドラゴンだけはナシにしてくれ!」
下水道の主人「だから、無理だっつってんだろ。他の客の迷惑になるからとっとと出ていけ」
こうしてゴキブリはプラチナスカモン、ゴキブリダイスキドラゴンと魔王を倒すための旅に出ることとなったのである
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