7:名無しNIPPER
2017/11/16(木) 15:23:46.11 ID:5fkFdj7q0
ネガティブな方向に向かう思考を、やっとの思いでつなぎとめる。一際大きな段差を乗り越えた時だった。
「きゃっ」
小さな悲鳴が後ろで上がった。振り向くと、数メートルほど先で、彼女がへたり込んでいるのがぼんやり見えた。
「雪ノ下!!!」
来た道をわずかに引き返し、彼女の下に向かう。
「だ、大丈夫よ、少し躓いただけだから」
そっと見上げる彼女の目。そのあまりの透明さに、俺は少し言葉を失った。真っ白な肌が、月光に照らされ、闇にぼんやりと浮かび上がる。闇よりも黒い髪がさらりと流れる。
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