29:名無しNIPPER
2017/11/16(木) 21:44:29.76 ID:5fkFdj7q0
「確か、黒髪の綺麗な子だったぞ」
「なんだかあなたが言うと、途端に変態っぽさが聞こえてしまうのが残念ね。別に、そんなにおかしな感想というわけではないと思うのだけれど」
「うっせ。本当にそのくらいしか覚えてないんだから仕方ないだろう」
俺は空を見上げる。星は先ほどよりも輝きを増していた。今までは見えなかった、小さな光たちが、目に飛び込んでくる。私を見つけてくれてありがとう、だなんて言葉が脳裏に浮かんでしまうのは、俺の目が腐っているせいだろうか。
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