神崎蘭子から逃げていた
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28:名無しNIPPER
2017/11/16(木) 12:16:30.22 ID:sxZEr0ye0
真っ赤なリップを塗った唇をきゅっと結んで、ちらちらとこちらを見てから、ゆっくりと伝えてくれた。

「えと……その方が、話しやすい、から」

「……そっか。それならそれでいいんだ」

なんとなく、そんな気はしていた。
 
アイドルになった理由を聞いたとき、蘭子は『自分らしく輝ける場所』に惹かれたと言った。
 
つまり、以前は自分らしくはいられなかったということ。
 
自分らしくすればいいなんてよく言われるけど、結局のところそれは社会一般の範囲での『自分らしく』であり、本当に『自分らしく』していたら社会の枠をはみ出して弾き出されてしまうんだ。
 
それは現代社会の呪いだ。

俺だって、俺自身の自分らしさがなんなんだか、今だにわかっていない。


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