6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/11/15(水) 04:54:00.57 ID:2PJCv+pLO
楓「お疲れ様です」
P「ああ、お疲れ」
楓「すみません、お忙しい中呼び出してしまって……」
P「いや、いいんだ。今日の仕事は終わったから」
P(会話も程々に俺たちは繁華街の中へ歩き出す)
P(目的地は分からない)
P(当たり障りのない会話――今の俺と彼女を如実に表している会話)
P(きっと、こんな関係が現在の俺と彼女であり、これからもそうなのであろう)
楓「今夜は……」
P(しかし、彼女は立ち止まる)
楓「本当の私を見て欲しいのです」
P(そう言って振り返る)
P「……?」
楓「私は、あなたに創り出された偶像です」
楓「そして、私はそれを演じている」
楓「だから、あなたには私を知る責任がある」
P(俺が思っていたこと、危惧していた事態が訪れる)
P(核心を突かれて、俺は何も言えない)
楓「しかし、私がその境遇を嬉々として望んだのも事実」
楓「だから、私とあなたは共犯者です」
43Res/33.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20