54:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 23:22:33.61 ID:AfFddOPUo
「……ふぅ。ありがとう。シャワーを浴びてずっと考えてたことが少しすっきりしたよ」
現れたのは薄手の部屋着を纏ったプロデューサー。
素足がフローリングを踏みしめ、髪は湿っており、頬は上気していて赤い。
そのうえ、普段は寝間着に使っているのか、大きめの水色のシャツの胸元がやや開いている。
……こう、その、むらむら……といいますか、若干黒い欲望が沸いてくるような姿でした。
「響子」
「は、はひっ!」
プロデューサーの真っ直ぐな瞳が私を捉えた。
真剣な、本気の瞳に見つめられて、思わず声が裏返る。……我ながら挙動不審で情けなくてちょっと悲しい。
「大事な話が、伝えたいことがある」
心臓が跳ねる。
聞いたことのない真剣な声音。
異性の部屋。大切な話。少しすっきりしたという、ずっと考えてたらしいこと。
ここまで条件が揃っている。
ごくり、と思わず生唾を飲み込む。
わかる。わかるわ。じゃない、わかります。
―――これは、告白だ。
見えないように小さくガッツポーズ。
お父さん、お母さん、あと、ついでに弟。お姉ちゃんは幸せになります――。
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