5:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 17:08:18.36 ID:PAb0ZZtSo
数年分、数十年分の情動が私の心臓の鼓動を加速させるのが分かる。
――なに、なんなんでしょうか。らっきー?なんかこう、朝からやったーっ!って感じででいいんですか!?
五十嵐響子、らっきぃでいですか!?
あぁっ、でもこんな骨ばった抱き心地の悪い体でいいの、いいのかなぁっ?
「響子!」
「は、はいっ!」
「お前いつも俺と同じ朝の天気予報番組見てるよな」
「えっ、そうですね」
プロデューサーの目はいつしかなにかに縋るような、祈るような光を湛えていた。
そして、プロデューサーはゆっくりと、私に慎重さすら感じさせるほど真剣な瞳をこちらに向けて、再び口を開いた。
「……今朝のお天気お姉さんは、トロールにしか見えなかった、よな」
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