47:名無しNIPPER[saga]
2017/11/16(木) 23:57:56.40 ID:XYO4AVUMo
――心底不思議そうに。
どうしてそうなるのか分からないとばかりに。
少しだけ考えるように思案する仕草を見せて、プロデューサーは「あぁ、なるほど」とぽつりと呟いた。
「響子は”女の人”だもんな」
そんな言葉をプロデューサーはなぜか吟味するように告げる。
「はい」
「あっ、あーっ、でもほら、俺、車で来たから響子を家に送り届けられないし……なっ?」
「私はタクシーで帰りますから、いいんです」
「えっ、それって意味がなくないか」
「だから、プロデューサーは私にお世話されてください」
「いや、俺は別にどこか悪い訳じゃないし」
しどろもどろに弁解するようにプロデューサーはそう言う。
「……やっぱり、その……ご迷惑ですか?」
「あぁ、いや……参ったなぁ」
プロデューサーは人差し指で頬を掻く。
そして、根負けしたとばかりに小さくはにかんでから口を開く。
「……わかった。あと、ありがとう。響子が居てくれてよかったよ」
「お役に立てそうでよかったですっ!」
こうして私は限りなく自然に、合法的に、好感を持たれつつプロデューサーの住所を手に入れました。
やったっ、やったぁ!
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