40:名無しNIPPER[saga]
2017/11/15(水) 23:57:54.67 ID:hUxDZyVyo
プロデューサーの額の熱を掌を通して感じる。
同時に彼の前髪の毛先が私に触れている。
――出来ることならばこのまま頭を撫で回してしまいたい。
そんな衝動を前歯を奥歯を噛み砕かんばかりに噛み締めて押さえつける。
例えば創作界隈には”ナデポ”という用語がある。
なんかこう、都合良く弱ってたり弱ってなかったりする男性キャラクターの頭を撫でた女性キャラクターが都合良く”ポッ”と惚れるのだ。惚れちゃうのだ。
つまり、つまりです。
基本的に私たち女性はこう、好みこそあれ男性の髪を撫でたくて仕方ない。
ぶっちゃけ撫でたい。
…………でも。もし私みたいなのが撫でて、……引かれないかなぁ?
他人になら、どれだけ蔑まれてもいい。
だけれど。だけれど……はぁ。意気地なし、なのかなぁ。この人に嫌われるのだけはこわい、なぁ。
「……悪いね。心配を掛けるよ」
「気にしないでください」
プロデューサーは弱々しく微笑んだ。
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