モバP「あべこべとか美醜逆転とか、いろいろ」
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39:名無しNIPPER[saga]
2017/11/15(水) 23:56:40.62 ID:hUxDZyVyo
――とてもではないが仕事どころではない。
そうとしか言いようのないプロデューサーの憔悴具合だった。

とはいっても、私に元から仕事と呼べるものなどなかったのだが。
そもそも、私と彼はまだ出会って一ヶ月。
更には、アイドルの卵未満、”みにくい白鳥の子”ですらない私に関心を持つ人などいないですし。
あぁ、でも侮蔑とか憐憫とかそういう意味でなら……ううん。

……そんなことを考えていても思った以上に平静な私がいます。

「あの、顔色、悪いですよ……?」

私は、掌をそっとプロデューサーの額に添える。

――これが。
これこそ、これが自然なボディータッチ。

私にはまっっったっくっ!関係ないが世の女性による男性へのセクハラ被害は後を立たない。嘆かわしいことです。
これも全く関係ないが、肉体の距離は心の距離なのです。
だけど、これは大丈夫。医療行為みたいなものだから。医療行為みたいなものだから!

その距離を縮めることを私が厭う理由などないのでした。


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