2: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 22:58:55.43 ID:JQ52C4d+0
今度、私たちの事務所ではデュオ曲をメインに披露するライブが予定されていて、私のデュオ相手は765プロ最年少のアイドル、中谷育ちゃん。
しかし、ひとつ問題があります。 私、どうやら育ちゃんにあまり好かれていないようなのです。
私はそんなに育ちゃんに対して無礼をはたらいたつもりは無いのですが…… 育ちゃんは私に対してよそよそしくて、一緒に歌う『パートナー』とは言えない関係です。
3: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 22:59:33.35 ID:JQ52C4d+0
さて、せっかくまつりさんが気を回してくれたのです。 育ちゃんと少しでもお話して仲良くならないと……
とは思ったのですが、あいにく育ちゃんはテーブルの向かい側に座ってしまいました。
私から話しかけるのは難しいですし、向こうから声をかけてくれることも無いでしょうし、むむむ……
4: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:00:51.18 ID:JQ52C4d+0
よし、育ちゃんの手元に置いてあるキャ○ツ太郎お好み焼き味を貰いましょう。
朋花「育ちゃん」
育「は、はいっ」
5: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:01:44.84 ID:JQ52C4d+0
星梨花「まつりさんの大好きなマシュマロもありますよ」
まつり「ありがとうなのです。 でも姫は普段からマシュマロを食べているから今日は遠慮しておくのです」
ふふふ、まつりさんの受け答えはとても自然です。 相変わらず演技が上手ですね〜
6: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:03:26.43 ID:JQ52C4d+0
まつり(育ちゃんとは上手く話せそうなのです?)
朋花(難しいですね〜…… 育ちゃんはずっと桃子ちゃんと話していますし)
まつり(ふふ、それなら姫に任せるのです)
7: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:04:33.20 ID:JQ52C4d+0
桃子「何それ?」
育「この前までやってたアニメの原作本でね、アニメは途中で終わっちゃってて、どーしても最後の展開が知りたくて気になってたんだけど、わたしおこづかい少ないから中々買えなくて」
育「でも前にそのアニメの話まつりさんとしてたらまつりさんは全部持ってるらしくて!」
8: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:05:17.53 ID:JQ52C4d+0
ううん…… 結局会話に上手く加わることが出来ませんでした。
朋花「うーん……」
可憐「ど、どうかしました?」
9: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:06:35.08 ID:JQ52C4d+0
可憐「そんな、朋花ちゃんはいつもみんなから慕われてて…… 会話の中心で……」
朋花「確かにその通りです。 私はこれまで慕われ崇められるばかりでした」
可憐(す、すっごい自信だなぁ……)
10: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:07:14.64 ID:JQ52C4d+0
朋花「……」
自分から…… ですか……
可憐「あっ、ご、ごめんなさい…… 私何かが偉そうに、朋花ちゃんにはこんなアドバイスなんてそんな」
11: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:10:19.85 ID:JQ52C4d+0
育ちゃんが私を避けているのなら、私の何がいけないのか素直に聞きましょう。
人に自分の嫌なところを聞くのは少し、いえとても怖いことですが、こうしなければ何も解決しないでしょう。
育ちゃんはとても困惑してるようでしたが、隣の桃子ちゃんの方を1度見た後、おずおずと口を開きました。
12: ◆dwiL9FlWN.[saga sage]
2017/11/11(土) 23:11:28.30 ID:JQ52C4d+0
* * *
朋花「今日はありがとうございました」
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