【モバマス】堀裕子「素直になれないから」
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5:名無しNIPPER[sage]
2017/11/11(土) 21:18:37.98 ID:ykNJSjDd0
「ーーーーコ。」

「ーーーーッコ?」

P「ーーーーーーーユッコ!!」

ユッコ「わわわ!!ひゃい!!!」

私は驚いて手に持っていた雑誌を落としました。

P「どうした、ユッコ。ぼーっとして。」

プロデューサーさんは落ちた雑誌を拾うと、ほら、と私に渡してくれました。

裕子「ありがとうございます。それが、最近サイキック寝不足でして…。」

原因はもちろんあの夢です。

P「サイキック寝不足ってなんだよっ!どうしたんだ?夜な夜なサイキックトレーニングでもしてるのか?」

裕子「えへへ、まあ、そんな所ですっ」

P「おいおい、ほどほどにしておけよ?もしもユッコが倒れたらと思うと、エスパーPはサイキック心配で仕事も手につかなくなっちまうよ。」

裕子「それ、仕事したくないだけじゃないですか?」

じとーっと見つめると、「あはは、ばれたか。」と目をそらしました。

裕子「まあ、そうですね、いつもお世話になっていますし、気苦労もたえないであろうPさんに、サイキック肩もみでもしてあげましょう!」

P「お?さすがユッコだ!コリの奥にとどきそうな名前の肩もみだな!」



それからは、談笑しつつプロデューサーさんの肩もみをしました。
私はこの何気ない一時が、とても幸せに感じれました。
プロデューサーさんがずっと近くにいてくれる気がして。


P「ふー、ありがとうユッコ、だいぶ疲れが取れたよ!」

プロデューサーさんは私の手が離れた肩を名残惜しそうに揉んでいます。

裕子「いえいえ!またいつでもいってくださいね!」

P「そうさせてもらうな。おっと、もうこんな時間か。次はダンストレーニングだっけ?」

裕子「はい!そろそろ行きますね!」

P「おう!がんばれよー」



本当は私の方が名残惜しいです。
手に残った微かな温もりが薄れていくのが切なかったです。

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ここはレッスンルームです。
最近は夏が近づいていることもあって、部屋は元からポカポカとしていました。
そこに私の熱気もくわわり、蒸し暑さを感じます。

裕子「はっ!ほっ!」

私は汗を足らしながら、おぼつかない足でダンスを踊っていました。

マストレ「そこでターンだ!」

裕子「はい!」

曲にあわせてターンを決めようとしたときでした。

裕子「あ…れ…?」

頭が急に重くなり、目の前に床の木目が飛んできました。
大きな音が頭に響きました。
そこからの記憶はありません。


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