31:名無しNIPPER[sage]
2017/11/13(月) 00:46:18.76 ID:PxlBB7e1O
シエンタ
32:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 01:55:25.60 ID:QFzhJbeJ0
―――3―――
照りつける太陽の下私は歩いている。
目的地は言うまでもないだろう。
33:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 01:58:08.33 ID:QFzhJbeJ0
わざわざ一言入れながら小走りで扉まで来るこいつは本当に悪魔なのだろうか。
「あれ?ガヴじゃないどうしたの?」
34:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 02:01:23.26 ID:QFzhJbeJ0
いつ来てもヴィーネの部屋はきれいだ。
いつもこまめに掃除をしているのだろう。
35:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 02:05:03.02 ID:QFzhJbeJ0
普段手ぶらで来る私が荷物を持っていたからかヴィーネが少し訝しげだ。
持っているものはもちろんラフィエルに渡された紙袋だ。
ついでにサターニャの拳銃も入っている。
36:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 02:06:54.90 ID:QFzhJbeJ0
「いやいや、流石にそんなことないよ。ラフィが勝手に渡してきただけで……」
「ふぅーん」
「それよりさ、今日のお昼ご飯は」
37:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 02:08:34.68 ID:QFzhJbeJ0
面倒見がよくまるでお母さんのような悪魔。
私の知るヴィーネとはそういった人物……いや悪魔だ。
38:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 02:09:56.80 ID:QFzhJbeJ0
気になる気になってしまうと我慢が出来なくなってくる。
そう、今私の手には望みを叶える道具があるのだ。
震える手で拳銃を手に取る。
39:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 02:12:55.14 ID:QFzhJbeJ0
これがサターニャだったならためらわず発砲できただろう。
だけどヴィーネにおいてはそうはいかない。
怒るときやイベント事を除けばこの悪魔は優しいのだ。
40:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 02:15:01.30 ID:QFzhJbeJ0
「はぁ……はぁ……」
私の中でせめぎ合う天使と悪魔。
41:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 02:17:10.02 ID:QFzhJbeJ0
「なあヴィーネ……」
「うん?どうしたの?」
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