9:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:27:45.04 ID:wevA400bO
「帰って…来ないですね…」
「うん…」
黒猫さんが突然姿を見せなくなってから、もう一週間が経ちました。猫は自分の最後を悟ると姿を消す。そんなホントかウソかわからない知識が頭をぐるぐると回ります。
「藍子ちゃん、大丈夫?」
「え?は、はいっ。いつまでも落ち込んでたら、黒猫さんも怒っちゃいますよね、えへ…」
みんな悲しんでいるけれど、一番心配なのは藍子ちゃんです。いつもより笑顔が減って、ぼーっとしてることも増えて…一緒にいて何もしてあげられない自分がふがいなくて泣きそうになります。
「美穂、藍子、スタジオ行くぞー」
「はい、プロデューサーさん。ほら藍子ちゃん、行こう?」
「あ、はい…」
黒猫さんがいなくなった悲しみと藍子ちゃんに何もできないことが悔しくて。せっかくの藍子ちゃんとのお仕事だったのに、楽しむことができませんでした。
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