10:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:30:10.75 ID:wevA400bO
プロデューサーさんに相談したら、私と同じ気持ちを抱えているようでした。
だから最近は忙しい中、できる限り藍子ちゃんに付いてくれています。
私も何か…何か藍子ちゃんのためにしてあげたい。私が落ち込んだ時に立ち直れたのは藍子ちゃんと黒猫さんの優しさがあったからなんです。
でも今は黒猫さんがいなくて、藍子ちゃんは辛そうにしていて…
「どうしたら、いいのかな…」
「美穂ちゃん?」
「えっ?」
気付いたら考えを口に出してしまったようです。寮のソファで編み物をしていた穂乃香ちゃんが心配そうな顔をしています。
「美穂ちゃん、最近元気がないようですけど…大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だよ!私はね…でも藍子ちゃんが…」
穂乃香ちゃんは編み物の手を止めて、真剣に私の話を聞いてくれました。
「そうですか、藍子ちゃんが…私も何かできればいいんですけど…」
「うん…」
穂乃香ちゃんの苦しさも痛いほど伝わってきます。でも…
「私たちまで暗い顔してたらダメだよねっ。藍子ちゃんに笑顔になってもらうにはまず私たちが笑顔じゃないと!」
「美穂ちゃん…!そうですね」
「えへへ…穂乃香ちゃん、何作ってるの?」
そう尋ねるととっても幸せそうな顔で、ぴにゃこら太の編みぐるみを見せてくれました。
「自分用に…えへへ」
「ふふっ、かわいいね」
編みぐるみかぁ…編みぐるみ…
「あ!」
「ど、どうしたんですか?」
「穂乃香ちゃん、お願いっ。私にも作り方を教えてっ!」
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