一ノ瀬志希「キミが死んだら、その死体はあたしが欲しいな」
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32: ◆G4Z1KppkgXoT
2017/11/13(月) 06:57:37.54 ID:wsY+cHh8O
【22】


志希「自分でさえ忘れかけていたネコかぶりは、母には看破されていました」

志希「変われたつもりでいたのは私だけで、母にとって私の中身はなにひとつ昔と変わらなかったのでしょう」

志希「母はいつも通りの笑顔でしたが、目だけは私に有無を言わせない表情でした」

志希「父が海外に赴任してから、日本では母と二人暮らしをしていました。その負担もあったのだと思います」

志希「母にとって、私の存在はずっと『理解できないモンスター』でしかなかったようです」

志希「父にとっては『自分だけが持つ高性能なオモチャ』」

志希「そこに愛情が無かったわけではないし、互いに愛し合う努力はしたように思います」

志希「でも、私たちはどうしてもズレてすれ違ってしまったようです」


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