90: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:30:04.45 ID:/aq2I7elo
「ありす!」
私は小走りに追いかけて、彼女の肩を抱いた。
腰をかがめて、真っ直ぐに見つめ合う。
91: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:32:18.61 ID:/aq2I7elo
「ありすは、ひとりぼっちじゃないんだって、それだけ、……忘れないでいて。
ありすは、ひとりぼっちなんかじゃないんだよ」
そうしてうなだれた私を、慰めるように、ありすは私を抱きしめた。
92: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:33:31.61 ID:/aq2I7elo
その日の夜、雪が降った。
稀に見る大雪で、朝になると街路樹から道路まで、真っ白に埋めてしまった。
私は仕事でくたびれた体を起こして、ベランダからその様子を眺めた。
吐息が白々と朝日を掴まえた。
93:名無しNIPPER
2017/11/10(金) 17:34:46.49 ID:/aq2I7elo
以上、「二人ぼっちのアリス」でした。
読んでいただき、ありがとうございました。
94:名無しNIPPER[sage]
2017/11/10(金) 19:16:11.63 ID:xXMtXHS1O
おつ
素晴らしいとしか言いようがなかった
95:名無しNIPPER[sage]
2017/11/10(金) 20:09:07.95 ID:Ctea6tCoo
乙乙
96:名無しNIPPER[sage]
2017/11/10(金) 22:41:26.13 ID:+oXw6hRA0
おつ
97:名無しNIPPER[sage saga]
2017/11/13(月) 02:10:55.22 ID:Qi14yMAq0
すごく良かった。乙です。
97Res/51.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20