90: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:30:04.45 ID:/aq2I7elo
「ありす!」
私は小走りに追いかけて、彼女の肩を抱いた。
腰をかがめて、真っ直ぐに見つめ合う。
「ありす、……ありすは、自分の名前、好き?」
「――――」
ありすは答えなかった。私は、構わず言葉を続けた。
「それでもいい。嫌いなままで、いい。でもね、でもね……」
泣くまいと思っていたのに、どうしても、涙が出た。
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