5:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/09(木) 12:11:23.01 ID:/E20kLoAo
――――
雨――、夏休み明けの一週間は雨が続き、暑い夏をゆっくりと冷やしていた。
この雨に残暑の残り香がさらわれたら、きっと秋になるだろう。
帰りの会を終えて職員室へ戻り、それからすこし経った頃、
女の子たちがぞろぞろと私の机を訪ねてきた。
「あのぅ、アリスせんせえ」
彼女たちはいつも遅くまで残っている組だったので、
こうして訪ねてくるのが珍しいこととも思えず、
私は「はて、なにかしら」とノンキに構えたまま、
話を聞くまで彼女たちのただならぬ表情に気がつけなかった。
97Res/51.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20