33:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/09(木) 13:23:32.45 ID:/E20kLoAo
「反対するのがフツウじゃないですか。
夢みたいなことだって、条件だって満たしてないのに。
母は……ちょっと親バカなんです。話を聞いてすぐ申し込んじゃうし、問い合わせまでしちゃって」
そんな風に、ありすはポツポツと愚痴をこぼした。
私には、子供の夢に一生懸命な良い母親と思えるのだが。
「来週、そのオーディションがあるんです。
……困りますよね、ホントに。困るんです、私……」
同じような問答を行ったり来たりしているうちに、私はようやく合点がいった。
要するに、ありすは不安なのだ。
トントン拍子で決まってしまったオーディションに、緊張しているのだった。
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