55:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 07:59:05.54 ID:Gn4OQ1TOO
女「私はその女の人に聞いたの、とても気の毒です、お悔やみ申し上げますってね」
女「もちろんその場ではただ立ち尽くすだけだった」
女「でも、そのあと聴いた話によると、奥さんとっても喜んでいたようだよ」
56:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:03:54.69 ID:Gn4OQ1TOO
女「死が恐怖って人はいるけれど、私にとっては生きることが何より怖い」
女「あの時感じた感情の昂りも、全部が全部長い人生においての茶番であるように思えてくる」
女「楽しい思い出は、もうすっかり思い出せない」
57:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:08:44.80 ID:Gn4OQ1TOO
男「…あ…すまん」
男「…俺は、まだ若造だし人の生き死にに口を出すことなんてできない」
男「誰かにとっての人の死とか生とか価値観によっていくらでも見方は変わる、だからおいそれと口出しできない」
58:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:12:01.73 ID:Gn4OQ1TOO
59:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:16:41.19 ID:Gn4OQ1TOO
男「何をしても死なない体になったらどうしますか?」
先輩「何だそりゃ、心理テストか?」
先輩「俺なら、そうだな、とりあえず色んなところ旅するな」
60:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:20:20.86 ID:Gn4OQ1TOO
男(…)
男(…それが本当にその人にとっての救いになる選択だとしたら)
男(…俺は否定すべきではないのかもしれない)
61:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:26:16.41 ID:Gn4OQ1TOO
先輩「まぁ、俺は全く信じちゃいねえがよ、医療ってのは結局技術と知識、それに経験が物言うもんだから」
先輩「全くバカバカしいことだと思うよ、人類が何百年もかけて築き上げた命の叡智を真っ向からコケにした話だからさ」
先輩「良くあるだろ、脳死状態でもう植物人間としてしか生きられないって患者」
62:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:31:10.43 ID:Gn4OQ1TOO
先輩「もしも、不老不死で何やっても死なないやつがいるとしたら」
先輩「そいつはまだ生きたかったりしてな」
男「…まだ、生きていたい」
63:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:34:06.71 ID:Gn4OQ1TOO
男「…」
男「…俺は、誰かを救うために生きてます」
先輩「ん、俺もそんなところだ」
64:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:38:21.06 ID:Gn4OQ1TOO
男「…」
65:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:42:13.80 ID:Gn4OQ1TOO
男「お前のこと、知りたいんだ」
女「…つまんないよ」
男「つまらんことない、俺にとっては今一番知りたいことなんだ」
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