多田李衣菜「大喜利で強くならなきゃ」
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30:名無しNIPPER[saga]
2017/11/12(日) 00:47:44.71 ID:Wcv3uAVJ0
楓「……いえ、ごめんなさい。
  私って……その、そういう大喜利じゃないので……」

瑞樹「あら、どういうこと? 私、楓ちゃんの大喜利、大好きよ」

楓「ふふっ、ありがとうございます」

楓「でも、そうじゃないんです。
  私の大喜利って……大会に出たりとか、そういう大喜利じゃないんですよ」

瑞樹「そんな事ないわよ。楓ちゃんの大喜利、面白いじゃない」

楓「そうですか? ……そう言ってもらえると、嬉しいですね。
  でも、ええ、そうじゃないんです」

楓「私、大喜利が好きです。
  それは……大喜利がとても楽しくて、同時に、酷く“寛容”だから」

瑞樹「寛容?」

楓「はい、大喜利はとっても寛容です。
  手を挙げて、指名されたら私の時間。その間は、何をしても良いんです。
  歌を歌ったって、絵を描いたって、何をどれだけ語ったって……回答という体裁さえ成していれば、許されてしまう。
  いえ、体裁を成していなくても、“体裁がない”という回答にされてしまうかもしれません。ふふっ……。
  そして、大喜利は、そんな無秩序なことに、みんなが耳を傾けてくれます」

瑞樹「まあ……そうとも言えるわね」

楓「ええ。だから私にとって……大喜利って、みんながダジャレを聞いてくれる、とっても都合のいい場所なんです」

瑞樹「ダジャレを、聞いてくれる場所?」

楓「はいっ、実は私、ダジャレを言うのが好きなんです。ふふっ」

瑞樹(分かるわ)


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