三船美優「純情な想いに酔わせていただけませんか……?」
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26: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/11/13(月) 18:27:15.03 ID:+NMp4x7MO


「……アダルトコーナーは、寄らなくて大丈夫なんですか……?」

 店内に氷河期が訪れる。
 背筋が凍る、と言う現象は本当に起きるらしい。
 身体どころか口も頭も動かず、俺は完全に静止してしまった。

「……い、いやぁだなぁ!え?あ、アダルトコーナー?ははっ、そんなコーナーこの店にあるんですか?知らなかったなぁ!」

 三船さんが何を言っているのか分からない。
 三船さんがそんな事を言う筈がない。
 あれか?アニマルコーナーの間違えてしまったのだろうか。
 だとしたら仕方ない、うっかりさんだなぁ三船さんは。

「……激似、3◯6プロアイドル新妻御奉仕特集24時」

 俺の手を握る三船さんの手が、面白いくらい力強い。
 あと俺の手が多分汗塗れになってるだろう。
 三船さんに申し訳ないし一度手を離そうとしたが、ダメだった。
 彼女の細い身体と腕のどこからこんな力が出ているのだろう。

「あぁぁあ!なんか聞いた事あるタイトルだなぁ!そうだ、前回借りた時中身が入れ替わってて気付かず借りちゃったんです!」

「……私にソックリな女性との……その、最後のシーンまで再生していて、ですか……?」

「本当に申し訳ございません」

 ここが自宅だったら土下座を極めていた。
 いやその、気になっちゃうじゃないですか。
 激似とか言われてたら。
 はい、ごめんなさい。

「……はぁ……」

 三船さんに呆れられてしまった。
 ジト目が心に刺さって激痛が走る。



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