14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/11/08(水) 04:08:05.44 ID:08pW5gpZ0
「やっぱり物語にはキチンとした落としどころがあるべきですか? ……例え、それが夢の中の話だったとしても」
尋ねて待つこと十数秒。プロデューサーは頬を掻くと
「俺が興味を持ったのは」
「はい」
「オリジナルの……琴葉だっけ? 一番最初の、田中琴葉」
「ええ……。結局、彼女は出て来ませんでしたけど」
「その琴葉がいた劇場の毎日は、ロングランだったのかなーってね」
「ロングラン? ……ああ、ロングラン公演とかの」
「そっ。例え夢の中の琴葉だったとして、その子もここにいる琴葉みたいに
笑顔の絶えない毎日を送って過ごしてたのかな……なんてことが気になってさ」
瞬間、私は面白くなくなった。
拗ねるように眉を寄せて見せるとカップを手にして前のめり。
「それ、ある種の琴葉差別です」
「なんだいそりゃ。まーたこの子は変なことを言いだして――」
「夢の中の私のことよりも、目の前にいる私にもっと興味を持って下さい。
……でないと、気づいた時には私がいなくなってるかも」
「はは、まさか」
「そのまさかが無いとは言い切れません」
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